とある男の断章

30代ゲイの思うこと

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先輩の経験談

昨日の練習後、中華食べ飲み放題3500円(すごーい!コスパ高い!)をめちゃくちゃ堪能してしまい、朝まだ酔っていました。月曜からやっちまったぜ。今日は元気だったけれども、経験上、油断して夜更かしすると一週間が終わるのである。今日の夜は大事。経験を活かすべし。

 

さて、昨日の食べのみ放題は合唱団員4名で言ったのですが、こっちの大先輩と言えるであろうお方と同席できまして、いろいろ興味深いお話を聞けました。

 

僕の親世代と言ってもいいくらいのその方、世代の差はあっても、「あー、この感覚わかる―」というお話も合って面白かった。けれども、時代背景からすると自分より全然大変な青年期を過ごしてきたんだろうなぁ。

 

お父上がスポーツに長けていたそうで、そちらの才能開花を期待されたらしいのですが、全く持って興味を持てず。苦痛であったのとのこと。

 

私もキャッチボールが全然面白くない子供でした。父は多分、興味を持ってくれることを少しは期待したと思うのだけれども早々に無駄と悟ったのか、もっぱら弟と遊んでいたなというのを思い出した。好きでもない事をしぶしぶやっているうえに、「へたくそ」みたいなことを言われたらやりたくなくなるに決まっておろうが、バカ者が

 

とまぁ、私はそうそうに諦められた口だったので楽だったのかもですが、大先輩はそうではなかったみたい。それは辛いわ…いやなことを面白いからと強制されるのは嫌々よ。しかも、察するに興味を引き出すようなタイプではなく、「なんでこの面白さがわからんのだ(怒)」といった、典型的な昭和の親父タイプだったよう。部活も運動部に入れと言われたそう。

あー、大変…

 

それ以外にも結婚とか、家の事とか(ご長男だそう)…あぁあああああ、わかりますぅうううう。って話が多かった。

お父上がご期待するのはわかりますよ。生き物としては子孫を残そうとするのが自然だし。でも、無理なものは無理なの。

 

家の問題は、子孫云々とはまたちょっと違った価値観かなとは思います。なんで、そんな家を守ることが大事なんだろうか???

 

最終的にはお父上も期待通りにはいかないということを、お受け入れになったようですが… あぁ、それに至るまでに先輩が受けたプレッシャーを考えると…そりゃ家出たくなりますわ。家に帰りたくないのもわかります。

 

ウチについては、そういう話になった時に自分が断固拒否の姿勢を示しているから…というのもあるかもですが、幸か不幸か両親はあまり触れてこないので、正直ありがたいです。親不孝だとは思うけれども。無理。ごめんね。

 

それにしても、ちょっと「えー…」と思ったのが、お父上が思い通りにならないことを嘆いていたと伺った時。

そんな、何事も思い通りになんかならねーよ。って思いましたわ。

 

でも、もう平成も終わろうとしているこのご時世に及んでも、そういうおっさん多いですよね。思い通りに行かずに不機嫌になる…みたいな。

子供か。実際、そう思って接してますけれども。

でもねぇ、人の負の感情って消耗するんですよ。いややー。

不機嫌になるんじゃなくて、思い通りに行くようにうまく誘導すれば?…って思いますわ。

 

典型的な昭和のオヤジ像って最悪や…

誰しもそういう面はあるのかもだけど、ごり押ししたくないぞよ。あー怖い。自戒自戒…

 

とまぁ、重いといえば重い話が多かったように思いますが、不思議と楽しかったなぁ。なんだろう、気持ちや経験を共有できるというのは、そういう側面があるのでしょうか。少なくとも、「あー、こんな大先輩も同じようなことで苦しかったんだなぁ」と知ることができたのは、確実に心を軽くした。

 

 

飲む前、練習後には同い年の団員さんとちょっとキャッキャしちゃったりもしたし、こっち成分を補充できてよい休日でした。もうちっと頻繁にこっちの人と遊びたい。

 

しかし…

 

自分の中に、こっちの世界を作っていいことは多かったんだけれども、ちょっとした二重生活みたいな感じで、なーんか違和感があるのも確か。

なんだろう、自分の中にこっちへの偏見がまだあるのかな。それとも、周りのこっちへの偏見を恐れているのかな?

 

なんというのだろう、会話していると本当にセクシャリティ以外普通だと思うのに、(けっして全員とは言わないが)一般からは異常として扱われているように感じている。

それが苦しいなと思いつつも、普段の生活だと一般側に紛れ込んでいる。

ダブルバインドな感じはあまりよくないねぇ。