とある男の断章

30代ゲイの思うこと

スポンサーリンク


ゲイ合唱団の演奏会へ行ってきた

じじです。

今日は、この間できたばっかりの友達に誘ってもらって、ゲイ合唱団の演奏会へ行ってきました。
遠方から来ていたお友達の輪に混ぜてもらいまして、ありがたいことこの上ない。

ゲイの音楽団体の演奏会はゲイのみ入場可能というところも多いらしいのだけれども、ここは違った。女性もちらほら。でも、ほとんどはゲイのようで、こんなに集まっているところは初めて見た。なんだかわけもなく心強く思った。

ゲイの友達と時間を共有できること自体新鮮で楽しかったのだけれども、演奏会についてもイベントとして充実していて面白かった。二部は企画ステージという感じで、笑いもたくさん起きるような白眉の出来。ゲイのサービス精神はなかなかすごい(笑)。オリジナル曲も素晴らしかったです。

そんな充実の演奏会を企画している団体ではありますが、事情により今回がラストコンサートとのこと。最後の方では何名かのメンバーは泣いてらっしゃいました。

アンコールの前に団長さんがお礼の挨拶を述べ、そのときに団員が綴った言葉というのを紹介してくださいました。感じ入るものがありましたので、ここで、ご紹介させていただきます。
勝手に引用ご容赦ください。

「私を受け入れてくれて、成長させてくれて、ここにいさせてくれてありがとう」

じんわり。こういう「場所」…今までの自分にはありませんでした。ずっと孤独だった。セクマイの方ならば、誰しも期間の違いこそあれ、この孤独を感じたことがあるのではないでしょうか。
おそらく、会場へ来ていたゲイの多くは「場所」を見つけた人間なのではないかと思われます。そういう人間は「場所」の大切さを身をもって感じていることでしょう。その「場所」がなくなる…会場全体で、同じ気持ちを共有していたように感じました。

最近、以前とくらべ自己肯定感が増したように思います。自暴自棄ではなくなったと言うか。ちょっとだけ強くなれた気がします。
心なしか、身だしなみも気を付けるようになりました。
それもこれも、境遇を共にする同志がいると思えたからなのかなと。

そんなことを思った一日でした。

それにしても、友達が本当に優しい。類ともなのか、友達の友達も優しい方達でした。こんなにしてくれる人なかなかいないよぅ。
デビューしたてははっちゃけると言われたのだけれども、たしかにそうなっている気がする。封印は解かれたのかもしれない。

車で連れてってもらったんだけど、私以外は車内で四部合唱をしていた。高尚な遊びである。加われるようになりたいわ。はやく。