とある男の断章

30代ゲイの思うこと

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LGBT批判は自分に跳ね返ってくるかもしれない

最近更新滞りがちなじじです。

 

この間の日曜は合唱練習後に飲み→ゲイバーはしごで、終バスで帰るという充実ぶりでした。翌日眠かったけれども。

ゲイ合唱団員と飲むの、楽しい。

趣味を共有している+セクシャリティが一緒なので、普段できない話もできて。解放感が半端ないです。口調とかだんだん染まってきたかもしれません(?)いや多分もとから…

 

今日は賛否両論あるかなと思われる記事です。

どう書こうか迷ったんですけれども、LGBTのお子様を持つ親御さんに向けてなのか?LGBT当事者に向けてなのか?自分に向けてなのか…

 

最初に断っておきたいことは、批判するために書いているのではなくて、こう解釈したほうが受け入れやすいんじゃないのかな?と思って書いています。

 

では…

 

「ゲイである原因を作ったのは誰なのか?」という問い、はっきり申し上げて価値のある問いではないし、下衆な問いであることは承知しておりますが、これにあえて答えようとするならば、冷たいようですが、「子供を作った本人たち、あるいはどちらか」と言えるでしょう。

僕は後天的に男性を好きになったわけでないことを知っているし、ごく一般的で良心的な両親はゲイになるような教育なんてしてないわけです。誰だってそんなことしようとしないよね。

同じような似た環境で育った、兄弟はストレートですし、教育が原因でゲイになったわけではないと思います。

 

かといって、別の環境要因、例えば、男性から性的ないたずらをされた経験なんてものもないし、どこかでそういう行為を目撃したり、そういうビデオを観たりなんてこともないわけです。

 

少なくとも私はネイティブゲイなんで…

ネイティブゲイ拝借しまっす。

chuck0523.hatenadiary.jp

 

となった場合は、遺伝的な要因か、遺伝ではないもののそれに近い機構(というものがあるそうです。遺伝子に組み込まれているわけではないとのこと)による要因なわけなんですよね。

 

ちなみに、同性愛者になる原因は解明されていないらしく、××がかかわっている可能性がある…という程度にとどまるそうです。

なので、ここでも個人的な経験を除いては断言できません。そのことを念頭にお読みいただければと思います。。。

 

私は生まれ育った環境要因に思い当たる節は全くないわけなのですが、「環境要因もある」という説もあるそうです、中にはそういうことを自覚されている方もいるのでしょうか?

 

でも、どちらにしろ、幼いころというのは育てる人の影響が強いわけなので(幼子は一人では生きていけません。すぐに死にます)、誰のせいか?と言われたら、「両親」である可能性は高いわけです。

 

で、ここまで書いてきて何が言いたいかと申し上げますと、「ゲイに生んだ親を恨んでいる」と言いたいわけでは決してなくて、「原因を作ったとしてもそれが本当に悪いことなのか?」と言いたいということです。

ゲイである子供は不幸なのでしょうか?

私個人の体験で言えば、ゲイであることでイヤな思いをすることはあれども、少なくとも、それで不幸だとは思っていません。むしろ、ここ1年そこそこで、素晴らしいたくさんの出会いがあって、今がこれまでの人生で一番幸せな時なのかもしれません。この先はもっとかもしれないし、わからないけどね。

 

子供がゲイであるということを知った時に、自分を責められずお前がゲイであるのが悪いと責める方もいらっしゃるようです。それはお互いにとって不幸なことだなと思います。

また、子供が責められずとも、自分がゲイであることで両親が悲しんだとか自分を責めたとしたら、それは子供にとっては自分が責められるのと同じくらい悲しいことであります。

 

なので、子供がゲイであっても、自分や当のお子さんを責めないで欲しいなと思います。

 

そして、責めるとしたら「ゲイであることが不幸である、悪いことである」という定義の方なのではないでしょうか。

「そんな定義ない」とおっしゃるかもしれませんが、それに近いことが定義されてないと、このような感情が湧きあがる理由が説明できませんよね。

少なくとも、このように考える人にとっては、一般的な認識として「ある」と言えるのではないでしょうか。

 

ちなみに、私はそんなことないと思っております。

別に犯罪を犯しているわけではありません。人に著しく迷惑をかけて生きているわけでもありません。男性同性愛者だからと言って、男性に性的に迷惑をかけてもいません。悪いことはしていません。

ゲイ=犯罪者ではありません。

ゲイの中に犯罪者はいるでしょうが、人間の中にも犯罪者はいますよね。かといって人間=犯罪者ではありませんよね。

 

それに存在自体が不都合であるとすれば、淘汰されていたり、発生率がもっと低いはずだと思います(でなければ、種として危う過ぎる)が、このデータが正しいと仮定した場合に、そうとは言い難い比率で存在していると言えるのではないでしょうか…

jobrainbow.net

こんな比率で種の存続に問題がある存在がいたら、とっくに滅びているような気がするのですが…そんなことない?

 

親御さんとしては、孫の顔を見られないという不幸は確かにあるかもしれませんが、子供を作らない、作れない人はゲイに限りませんし、ゲイでも子供を作っている人もいます(女性と性交して作る人もいるし、代理母などの形で作る人もいる)。

 

 

社会通念のようなもので価値観を定められて生きている人は本当に多いと思いますが、その社会通念で悪とされているものは本当に悪いことなのでしょうか?

それは、単に自分を苦しめるだけのものなんじゃないの?と思います。

 

子供がゲイであるという事実は変えられません。

変えられないものを責めても現状は良くなりません。

 

一節によると、もともと日本は同性愛に寛容な文化だったようで、同性愛嫌悪はキリスト教文化が浸透した影響らしいというのを読んだことがあります。

 

皮肉なのは、キリスト教文化の方が先に「自分で変えることのできない属性で差別をしてはならない」という共有認識を確立したことでしょうか。

 

LGBTの人間が案外、周りに普通にいることが知られれば、カミングアウトしてショックを受けることも減るはずなんですよね。

 

カミングアウトをすると相手に負担を負わせる可能性があるから躊躇する、という人がいて、私も親にはできないんですけど、カミングアウトするのが悪いことと思われるのも悲しいなと思います。

 

アウティングの問題だって、ここの認識が変わればなくなるはずなのにね。

 

 

って、書きすぎて論点がぼやけてきたかなぁ。

 

LGBTであることが悪いと思うのは、全体不幸だと思います。

 

ストレートのみなさんも、いつLGBTの親になるかわかりませんよ。

私の親なんか想像もしてないでしょうね…

 

ちなみに、LGBTに限らない話でもあると思います。人種差別とか宗教差別とか障害者差別も一緒。批判すべき対象はどれなんでしょうか?